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日本の革について

世界で賞賛される、日本の革。

太古の昔から人間は、動物の皮を利用して衣服や靴をつくることにより、寒さや衝撃をしのいできました。その悠久の歴史の中で生み出されたのが、皮を革にするなめし技術と、皮を製品にする加工技術です。革の本場はヨーロッパと言われることもありますが、日本の革の歴史も浅くはなく、少なくとも千年以上前には史実に登場しており、今日もその技術と品質の高さは世界で賞賛されています。

「なめし」って何?

なめしとは「皮」を「革」に変えるための加工のことです。そのまま放置しておけば腐敗したり水分が抜けてしまう動物の「皮」を、鞄や靴などの素材となる「革」にするため、無機質のクロムや植物由来のタンニンなどを使ってなめし作業を行い、耐熱性、染色性、柔軟性を高めます。じっくり時間をかけた丁寧な仕事で、革本来のコシとしなやかさを引き出すところが、日本のなめし技術の特長です。

革ができるまで

  1. 1.原皮の仕入れ・水洗い

    腐敗防止のため塩漬け状態になっている原皮を、大きなドラムに入れ、大量の水で塩分や汚れを落とすとともに、原皮に充分な水分を与える。途中で水を交換し、2回処理を行うことが多い。

  2. 2.前処理

    原皮を背骨に沿って切る「背割り」、繊維をほぐす「石灰漬け」を行ってからの脱毛、脂肪分や血液などを除去する「フレッシング」、石灰分を落とす「脱灰」、余分なたんぱく質を落とす「酵解」続く。

  3. 3.なめし

    なめし剤に漬けて原皮をなめす。大量生産に適したクロムなめしでは、ドラムを使って1~5日程度。タンニンなめしでは、濃度の違うなめし剤に順に漬け、2週間から1ヶ月、長い場合は5ヶ月かかる。

  4. 4.後処理・染色

    なめした革を水洗いし、必要に応じて脂分を加え、1週間以上乾燥。その後、革の厚みを調整する「革漉き」、革を伸ばす「セッター」を経て染色へ。なめし剤の違いや革の種類によって後処理も異なる。

  5. 5.乾燥

    染色によって鮮やかに色づいた革を乾燥させる。革の一辺を固定してぶら下げ、風を当てていく。他にもいくつかの乾燥方法があり、最終的な革の表面仕上げに適した方法で、乾燥作業が行われる。

  6. 6.加工・仕上げ

    染色後、再び革を伸ばして水分を飛ばす。さらに手作業による伸ばしを行い、「バイブレーション」で革に柔軟性を与える。必要に応じて塗装が施され、型押しやアイロンによる艶出しなども行われる。

  7. 7.計量・梱包・出荷

    最後に一枚一枚革の面積を測り、大きさを表記する。日本の皮革業界では、革は縦横10cmの面積で取引されるため、「デシ」という単位が用いられている。その後、革は梱包され、出荷されていく。

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